東海大学 生物学部 海洋生物科学科 野坂 研究室(プランクトン研究室)

東海大学生物学部海洋生物科学科で講師をしております.野坂裕一と申します.
このホームページでは,野坂研の最新情報などをお伝えします.

東海大学生物学部 海洋生物科学科 プロモーションビデオ

海洋生物科学科のカリキュラムは、実習が充実していることが特徴の一つです。
ご興味のある方は、大学入試広報までお気軽にご連絡下さい。
学部・学科パンフレット(デジタル版)はこちらからダウンロードできます。また、東海大学の総合案内パンフレット(大学案内)入試情報のパンフレットもダウンロード可能です。
TEL:011-571-5111(代表)

  • 2023/3/22 卒業式

2023年度の卒業式が行われました。4年生のみなさん、社会や大学院で頑張ってください!
卒業式後に研究室で集まって写真を撮りました。また何かの機会に集まりたいものです。

  • 2023/3/15 寿都町沿岸の沿岸環境調査

寿都町に行き、今年最後の沿岸環境調査を行いました。風が大変強い観測点もありましたが、おおよそ、予定とおりの観測を実施できました。観測後は臨海実験所内で、海水試料の濾過作業等を行いました。

  • 2023/2/26〜3/7 サロマ湖とオホーツク海でのアイスアルジー調査

この時期に毎年行っているサロマ湖のアイスアルジー調査に行ってきました。今年は、オホーツク海のアイスアルジーも採取し、サロマ湖とオホーツク海のアイスアルジー種の違いや糖類などの生産量について評価する予定です。オホーツク海はガリンコ号IIで調査を行いました。紋別市をはじめ、関係各所の方々には大変お世話になりました。


↑サロマ湖表面の氷を取り出し、プールを作成したところ。

↑アイスアルジーの培養実験に使用する海水を採取している様子。

↑ガリンコ号II に乗船し、流氷帯に入った際の様子。

↑ オホーツク海の流氷帯直前の場所にて海洋表面マイクロ層(海水面水)の採水を行う様子。

  • 2023/2/20 臨海実験所(寿都)研究成果発表会

今年度の寿都町で行った研究の一部の発表を行いました。今年もコロナの影響で大々的に発表会とはなりませんでしたが、役場や近隣の関係者にお集まりいただき、無事終了いたしました。

  • 2023/2/13〜16 亜寒帯海洋フィールド実習を実施(サロマ湖、紋別市)

2年次生のウィンターセッション科目である亜寒帯海洋フィールド実習を実施しました。
道東に位置するサロマ湖は、日本一大きい汽水湖です。サロマ湖はオホーツク海の影響を強く受けており、塩分は32程度あります(オホーツク海の塩分は33程度)。この時期はサロマ湖の表面が完全結氷するため、湖を歩いて観測点まで移動します。観測点では、アイスドリルや氷のこ 等を使用して氷に穴をあけ、氷の中や底に付着している植物プランクトン(これをアイスアルジーをいう)のサンプリングや、氷の下の海水のサンプリング等を行い、亜寒帯域や極域での海洋環境調査法を学びます。


↑今年度の実習中の写真がなかったので、過去の卒業研究の様子を写した写真で代用。
2人がいるのはサロマ湖の氷の上で、アイスドリルと氷のこ でサロマ湖の湖面に穴を開けている様子。イメージが伝われば良いかと思います。氷の厚さは50cm程度あるので、割れることはありません。


↑こちらは今年度の作業の様子。緑色バットの中に、サロマ湖で採取した氷のコア試料があり、これを細かく砕いている様子。

  • 2023/2/3 卒業研究発表会を実施

卒業研究発表会を学内で実施しました。今年度、野坂研究室からは9名が卒業研究発表を行いました。発表会では、卒業研究の内容の一部しか発表できませんが、膨大な結果の中から重要なデータを切り出し、発表する練習になったかと思います。お疲れ様でした。

  • 2023/1/19 HBC テレビ番組「北のフロンティア」で研究が紹介されました

HBCのテレビ番組「北のフロンティア」にて研究内容が紹介されました。番組では、私だけでなく、学生の調査や分析、学習の様子なども紹介されています。放送された動画は、YouTubeで見ることができます

  • 2023/1/6 第9回 オホーツク海洋生物研究会 研究集会

オホーツク海洋生物研究会の研究集会に参加しました。野坂研究室からは、学生1名が卒業研究で実施した紋別港内でのクラゲ出現種や現存量調査の結果を、私(野坂)がサロマ湖でのアイスアルジー研究成果を発表しました。

  • 2022/11/24 2022年度 第6回目 寿都町プランクトン調査

今年度6回目の寿都町プランクトン調査を行いました。今回はHBCテレビの「北のフロンティア」という番組の取材のため、HBC取材班と一緒に調査を行いました。調査が終了し、東海大学臨海実験所(寿都)に戻ってからも、海水濾過作業などの撮影などが行われました。

調査の様子はHBCテレビの「北のフロンティア」にて、2023年1月に放送予定です。

  • 2022/11/11〜13 紋別港でのクラゲ調査に3年生が参加

今年度4月から卒業研究生(4年生)行っている紋別港でのクラゲ調査も今月で終了となります。新たに秋学期から卒業研究室配属された3年生が紋別港のクラゲ調査に参加し、4年生から調査の方法などを教えてもらいました。
今年の調査から、クラゲ出現数は昨年よりも少ないことがわかってきました。その原因について海洋環境(水温・塩分・植物プランクトン量)などの解析を行い明らかにしていく予定です。解析本調査は来年度も引き続き行う予定です。


↑クラゲ調査中の様子。

↑採取したクラゲ。これ以外にもいつくか採れた。

↑採取したアカクラゲの傘径を測定を行うところ。

  • 2022/11/9 植物プランクトンの光吸収スペクトルを分析

研究室の学生が植物プランクトンの光吸収スペクトルの分析を行いました。このデータは、光合成反応中心IIの電子伝達速度(ETR)の光合成ー光曲線を作成するために使用する予定です。
↑植物プランクトンの光吸収スペクトル。向かって左側のピークは420 nm付近に、右側のピークは780 nm付近にあります。

  • 2022/10/28 植物プランクトンの培養実験を実施

研究室の学生が植物プランクトン(珪藻類)の培養実験を実施中です。様々な培養環境下における増殖速度やクロロフィルa濃度などの基礎データや脂質含有量などを評価する予定です。
↑培養中の様子

  • 2022/10/19 2022年度 第5回目 寿都町プランクトン調査

今年5回目の寿都町プランクトン調査です。この日は生憎の強風で、海洋表面マイクロレイヤー観測ができない観測点がありました。9月と比較して気温もぐっと低くなり、気温よりも海水温の方が暖かいと感じられる季節になりました。ちなみに、この時の水温は12.5ºCくらいでした。
↑寿都町の横間漁港でプランクトンネットを曳く卒研生

  • 2022/10/17〜10/28 2022年度 第7回目 紋別港クラゲ & 海洋環境調査

今年度7回目の紋別港のクラゲ & 環境調査です。紋別市のご協力の下、研究室の学生2名が海洋交流館に2週間泊まり込みで調査を続けています。

  • 2022/10/12 3年生の歓迎会

3年生の歓迎会を開催しました。

  • 2022/9/26 3年生の研究室配属決定

秋学期から研究室に新たに3年生が6名加わりました。これからどうぞよろしくお願いいたします。

  • 2022/9/17〜9/19 日本財団 海と日本プロジェクト 第3回「るもい・日本海調査隊 2022」「長崎・五島 東シナ海調査隊!2022」を長崎 にて行いました(野坂不参加)

今年3回目のこの企画は、第2回目の「長崎・五島 東シナ海調査隊!2022」と「るもい・日本海調査隊 2022」が、今度は長崎で体験学習を行うというものです。私は参加しませんでしたが、学科から大橋先生が参加しました。

  • 2022/9/19 2022年度 第5回目 寿都町プランクトン調査

今年5回目の寿都町プランクトン調査です。寿都湾に面した4つの港で観測を行いました。

  • 2022/9/17〜9/19 日本財団 海と日本プロジェクト 第2回「長崎・五島 東シナ海調査隊!2022」「るもい・日本海調査隊 2022」 を 留萌市 にて行いました

今年2回目のこの企画は、第1回目の「るもい・日本海調査隊 2022」に参加した学生と、長崎県の小学生が参加しました。遠く離れた2つの地域の小学生が留萌市にて環境問題やITを活用した最新漁業などを学びました。長崎から参加の小学生は慣れない長時間の移動で大変疲れたと思いますが、留萌で元気に体験を行いました。
こちらの様子も、10/1にエフエムもえる(FMラジオ)、10/6にHBCテレビで紹介されました。
HBCテレビでの放送はこちらで視聴できます。

  • 2022/9/12 寿都高校にて体験授業を行いました

寿都高校にてプランクトンと海洋食物連鎖に関する体験授業を実施しました。高校生はお昼に寿都漁港に集合し、プランクトンネットを曳きを体験しました。続いて、試料を高校に持ち帰り、顕微鏡を使用したプランクトン観察を行いました。おそらく、殆どの生徒は海の中に生息するプランクトンを生きたまま見るのが初めてだったと思います。体験授業の内容は記憶にも残りやすく、座学よりも一度に多くの知識を学ぶことができると思っています。今回学んだ知識をまわりのお友達やご家族などに伝えていってほしいと思います。

  • 2022/9/6〜9/9 第39回 日本地球化学会年会 に参加しました

日本地球化学会にて、2019年親潮春季珪藻ブルーム期の海洋表面マイクロレイヤーの蓄積物質に関する研究発表を行いました。今年の学会は高知大学(朝倉キャンパス)での開催となりました。最近、コロナの関係で対面での発表機会がありませんでしたが、久しぶりの対面での発表を行ってきました。

  • 2022/9/5〜9/16 2022年度 第6回目 紋別港クラゲ & 海洋環境調査

今年度6回目の紋別港のクラゲ & 環境調査です。今回もクラゲは出現しませんでした。昨年度と比較して良いデータが取れていると思っています。

  • 2022/9/5 2022年度 第4回目 寿都町プランクトン調査

今年4回目の寿都町プランクトン調査です。寿都町では4つの港では、水温、塩分、植物プランクトン、動物プランクトン、クロロフィル a、栄養塩、懸濁態粒子、透明細胞外重合体粒子(TEP)などの調査を行っています。


↑プランクトンネットを準備する卒研生

  • 2022/8/22〜8/27 2022年度 第5回目 紋別港クラゲ & 海洋環境調査

今年度5回目の紋別港のクラゲ & 環境調査です。驚くべきことに、クラゲの出現がありませんでした。
オホーツクタワー職員さんも今年は目に見えるサイズのクラゲが殆どいないとおっしゃっているようです。

  • 2022/8/8〜8/10 日本財団 海と日本プロジェクト 第1回「るもい・日本海調査隊 2022」in ガッチャンコ北海道 を行いました

環境問題などに興味のある北海道の小学5、6年生が集まり、留萌市にて「海 × 科学技術、海 × 風」をテーマに体験学習を行いました。留萌市の港、文化、風力発電、最新漁業、ニシン漁の歴史、海の食物連鎖など最初から最後まで内容の濃いスケジュールで、小学生に内容がしっかり伝わったか心配でしたが、まとめでは、どの班も学んだ知識をしっかり盛り込んだ内容で安心しました。このイベントに参加した小学生は環境問題に対する意識をご家族や親戚、まわりのお友達などにひろめて行ってくれればと思います。
この様子は、8/17に日刊留萌新聞、8/20に読売新聞、8/31にエフエムもえる(FMラジオ)、9/4にHBCテレビにて紹介されました。HBCでの放送はこちらで視聴できます。

  • 2022/8/2〜8/5 北海道大学水産学部(函館)にて栄養塩の分析

北海道大学水産学部(函館)にて栄養塩の分析を行ってきました。3日間で400個近い栄養塩サンプルを分析しました。装置の状態が比較的安定しており、おおむね順調に分析できました。野村さん、大木さんありがとうございました。

  • 2022/7/29〜31 付属高校生向けの生物学部 体験授業を実施

東海大学付属高校の学生(希望者)が寿都町にて体験授業を行いました。ホェールウォッチング、釣り、磯に生息する生物の採集、プランクトン採取などを行いました。先週行った付属浦安高校サイエンスクラスの学生とともに、大きな怪我なく、体験授業は終了しました。また来年度も開催予定ですので、興味のある学生はご参加ください。お手伝いとして大学生も参加しているため、実際の大学の雰囲気など直接話することができます。

  • 2022/7/28 2022年度 第3回目 寿都町プランクトン調査

今年度3回目の寿都町プランクトン調査です。
寿都町のプランクトン調査は、朝8時に大学を出発し、昼間に観測、夕方に試料の濾過作業、夜に大学に戻り、サンプルを保存して帰宅します。いつも大学に戻るのは9時前後で、若干ハードな観測です。

  • 2022/7/22〜24 付属浦安高校サイエンスクラスの生物学部 体験授業を実施

東海大学付属浦安高校サイエンスクラスの学生が寿都町にて体験授業を行いました。釣り、磯に生息する生物の採集、プランクトン採取などを行いました。

  • 2022/7/12〜14 極地研究所に出張

研究打ち合わせのため極地研究所に出張しました。全国的にもコロナウィルスによる行動制限緩和の流れが強くなっている気がします。コロナがこのまま無くなってくれることを祈りたいと思います。

  • 2022/7/4〜7/14 2022年度 第4回目 紋別港クラゲ & 海洋環境調査

今年度4回目の紋別港のクラゲ & 環境調査です。昨年度では、既にこの時期にはクラゲが沢山出現していましたが、今年は殆どいません。例年よりも寒いのが原因でしょうか?

  • 2022/6/23〜29 海洋生物科学フィールド実習(乗船実習)

望星丸を使用して北海道留萌市沖の海洋観測を行いました。日程の前半は天候が悪く思うように実習ができませんでしたが、後半は天候に恵まれました。CTDを使用した深海までの水温、塩分観測や、採水器で採取した海水の採水、動物プランクトンネット(NORPACネット)や丸稚ネット観測などを行いました。採取した海水試料を使用して、栄養塩(硝酸塩、亜硝酸塩、リン酸塩、珪酸塩)、クロロフィル a、溶存酸素濃度などを分析したり、動物プランクトンのソーティングを行い個体密度を見積もりました。


↑留萌港に停泊中の望星丸


↑実習前半は天候が悪く、港内で観測を行うことも


↑天候が回復し、外洋での調査1(丸稚ネット観測の様子)

↑天候が回復し、外洋での調査2(丸稚ネット観測の様子)


↑採れたプランクトン試料を分けて説明しようとしているところ


↑CTDによる水温、塩分と海水採取を行うところ

  • 2022/6/9 2022年度 第2回目 寿都町プランクトン調査

寿都町において、本年度 2回目のプランクトン & 海洋環境調査を実施しました。今回の調査は天候が良く、作業が順調にすすみました。予定よりも早く調査が終わりました。いつも同じ場所で調査を行っていますが、今回は横間漁港でこれまでに無いほど海の透明度が高くなっていました(3枚目の写真)。

 

↑いつもは横間漁港の海底が見えないのですが、今回の調査では見えていました。

  • 2022/6/6〜6/17 2022年度 第3回目 紋別港クラゲ & 海洋環境調査

今年度3回目の紋別港のクラゲ & 環境調査です。クラゲの大量発生は未だ確認されていません。6/14 現在は、カミクラゲなどが数個体確認されています。紋別で調査中の学生から写真を送ってもらいました。

↑カミクラゲ

↑ウリクラゲ

  • 2022/5/27〜7月中旬まで 浮遊生物学実験(学生実験)にて植物プランクトンの培養実験を開始

学生実験にて植物プランクトンの培養実験を開始しました。5ºCに保ったインキュベータに各班の培養フラスコを並べていき、実験開始です。今年度は光強度を2つ(200 と 20 µmol photons /m^2 /s^1)に設定しました。週に1度の間隔で細胞密度、細胞サイズ、クロロフィル a濃度などの試料をとりながら、1.5ヶ月ほどかけて培養していきます。実験の最後には培養結果のスライド発表とレポート提出を行います。

  • 2022/5/16〜27 2022年度 第2回目 紋別港クラゲ & 海洋環境調査

今年度2回目の紋別港のクラゲ & 環境調査です。4年生2名が調査に参加し、目視によるクラゲの計数、採取、計測、水温、塩分、クロロフィルa、植物プランクトン試料などを採取しています。この時期はまだクラゲは出現数は少ないようですが、来月あたりから小さなヤナギクラゲのが頻繁に出現し始めるはずです。採取したクラゲは傘径、傘高、湿重量、乾燥重量などの測定を行います。

↑採取されたクラゲ

  • 2022/5/11〜23 北光丸に乗船し、親潮域(三陸沖)の植物プランクトンブルーム調査を実施

北光丸(HK2205A航海)に乗船し、春季親潮珪藻ブルーム期における海洋表面マイクロ層の調査を行いました。今回の航海は比較的風も強く、曇りの日ばかりでした(少し残念)。

 ↑夕日に照らされる北光丸 ↑光合成ー光曲線実験の様子↑CTD採水器

  • 2022/4/27〜26 海洋生物科学フィールド実習(乗船実習)打ち合わせ

静岡市清水区に停泊中の望星丸にて2022年度の海洋生物科学フィールド実習の打ち合わせを行いました。
望星丸は東海大学が所有する約2000トンの大型実習船です。

 ↑望星丸 船尾↑学生食堂

  • 2022/4/25〜29 2022年度 第1回目 紋別港クラゲ & 海洋環境調査

紋別港にてクラゲ調査を実施しました。今年は12月まで毎月調査を行う予定です。

↑ クラゲの調査を行う様子

  • 2022/4/14 2022年度 第1回目 寿都町プランクトン調査

寿都町において、本年度 1回目のプランクトン & 海洋環境調査を実施しました。強風の中の調査でしたが、なんとか全観測点の調査を行うことができました。

↑寿都町での動物プランクトンネット採集の様子